ペダルを漕ごう

金曜日の朝はとても寒かった。
公園の枯れた芝生もアスレチックの滑り台も霜で真っ白。
自転車をこぐ顔はぱりぱりの
薄いプラスチックのお面になったみたい。
マフラーにだんだんと顔をうずめて
帽子がだんだんと下がってきて
佇まいが目出し帽に近づいていく。
でも坊を迎えて帰る空はまだ明るくて
少し前までは暗かったのに
薄夕焼け色の富士山が見えちゃったりして
地球が惰性に公転して春に向かってるんだなあと思う2月。


いろいろと時間がない2月。