防戦一方

「ママ、だいがくで、かいじゅうみたいなかおしてる」
といきなり坊が言ったのですな。
「えー!?何それ。そんなことないよう。」
いや本当に。
多分。
「誰にそんなの聞いたの?」
と尋ねてみたら
「〇〇〇〇せんせい」
見事に私の元指導教官であるボスの名前を答えたのだなこれが。
私の知らないところで電話でもしてるのかと一瞬本気で疑った。
怪獣とは、なんでかねえ。
大学ではなるべくそうっと存在しているのだけど。


最近の坊はこんな風に思っていることをよくしゃべる。
「ママ、なんで耳にあな、あけちゃったの?だめでしょ!」
と諭されもした。
…いいなあと思ったんですよ。
人生おおまかにそうでしょ。
後ろ暗いことは何もしていないですから。


坊のほうがよほど怪獣に近い。とムキになってみる母。