バットマンじゃないよ

今日も最近読んだ本の話。
小林朋道氏の
『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます![鳥取環境大学]の森の人間動物行動学』
このインパクトのあるタイトルは何回か新聞の一面下の広告で見たことがあった。
ずっと気になっていたんですよね。
図書館に行った時にそういえばと探そうとした。
気になっていたくせにちゃんとタイトルを思い出せなくて"先生 コウモリ"で検索する。


著者である先生や学生さんたちと、
いろんな生き物たちとの間で起こる出来事が書かれているのですが、
まあ面白いこと!
ところどころの太字の部分が響く。
私は道を歩いていてよく猫だのカマキリの卵だのを見つける体質だと思っていたが、
その理由もわかった。
というより、そんなことも研究されていると知ってちょっと驚いた。
(この性質は私の周りでもよく見られて、あれ猫じゃない?と母親と近寄ったら
ゴミ袋だったりマンホールの蓋だったりというのがよくある。残念感はしばらく続く)
時折生き物に感じるシンパシーもそれなりに理由があるらしい。


そこそこ生き物好きな私だけれども、そっちの方向に進もうとは考えなかった。
生き物を研究するには死んでいる姿も見なければいけないからだ。
そこはどうも冷静ではいられない自分。
まあ標準の、雑食人間ですが。。。
そんな痛いところもやや刺されながらも、とっても興味深く読んだ。
新聞広告も捨てたものではない。
小さいのに奥が深くて底のない生き物たちの世界は駐輪場の茂みにもあるし、
それは人間と別物じゃない。
続きもあるんですが、うーん、買おうかな。


バイオフィリアばんざーい。


先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学