ちびのいやがることをしない(坊の約束その3)

この暑いのに発熱して本当に夏バテになった私だが、
何となくよくなってきた。
そこでお待ちかねの(?)ちび君のお話である。



以前触れたと思うが、ちび君は猫の保護活動をしていらっしゃるお宅からやってきた。
前の飼い主さんがいらして、様々な事情で飼えなくなり、
涙のお別れをされたそうだ。
もとはその飼い主さんがちび君が子猫のころに拾って、可愛がって育ててくれたのだ。
標準体重からだいぶはみ出た体型からその可愛がりが窺えてにやける。
そういうわけで私も前の飼い主さんや、保護活動の方に恥じぬように
ちび君を可愛がっていかなくてはならない。
そしてこのちび君、自分が可愛がられて当然と考えている節がある。


私や相棒が台所に行くとついてくる。
洗濯物を干しに行ってもついてくる。
お風呂に行ってもついてくる。
しまいにはトイレに行ってもついてくる。


そして噛む。


痛いよ。


大口を開けて顔を傾けて膝を噛まれた。
アキレス腱も噛まれた。
そんな、缶詰ほしいんですかね。。。


さらに猫の癖に動きがなんだか雑だ。
とりあえずすぐ倒れる。
猫っていうものは、寝床を決めるときにはこうくるくる回ったり、
ちょっと毛づくろいしたり、また立ち上がってくるくる回ったり、
結局そこが気に入らなくて違う場所に行ったりするものだ。
ちび君はもう歩きながら適当に、ごとっと倒れる。
箱座りなんかしない。
うにゅっとか言って倒れる。


歩くのも雑だ。
ごたごた物が置いてあるところを歩くとき、
ちび君はだいたい物を倒す。
猫はさ、カレイに避けて歩くでしょ。
それに加えて垂れたお腹でも物を倒す。
なので、ちび君がカウンターを歩いているのを見ると皆ひやひやする。
物を倒すと同時に、降りるときも雑だからだ。
特に着地点を確認するでもなく、ぐぅにょっとか言って落ちる。
足りない。何か猫として。


なんだか長くなったので続きはまた。