2012-01-01から1年間の記事一覧

分厚い空っぽ

貴志祐介氏の『悪の経典』を読んだ。 何も残らなかった。 別に悪い意味で言っているわけではなくて、 まあそっかこういうお話だったのねという…。 大変ひどい奴が出てきて大変ひどいことを次々に起こす。 そういう物を読んだら何かしら考えさせられるものだ…

おしゃべり土曜

今日は遠いところ友人たちが訪ねてくれた。 お昼は相棒に坊と水入らずになっていてもらって外でランチ。 いいものですなあ。 みんなそれぞれのステージにいるのだということを実感する。 いいものですなあ。 本当に、少し前まで大学の野音にいたような気がす…

血の巡りは

前のブログに書いたように思いますが、 私の血液型はBのRh-だったのですよ。 大学生の時に初めて献血をしてそれが発覚し、 家族全員驚いたというようなことを書いた。 それで体重だったり比重だったりの重関係がいい時は献血してたんですね。 そうして一昨日…

見頃それぞれ

いつも散歩に行く公園では今薔薇が満開である。 それほど広くはないけれども、薔薇園があって、人も虫も吸い寄せられていく。 ばぁっと色とりどりに開いた花の横にもうそろそろかなという蕾。 花に比べるとずいぶん小さい。 この中にこのサイズの花びらが折…

泡仮面出ます

洗顔中に顔を泡だらけにして坊の前に行ってみた。 彼は赤ちゃんなりの力で曖昧な表情を浮かべ、私をじっと見た。 10秒くらいして薄ら笑いした。 目線は逸らさない。 何かを認識したんだろうなあ。 私も真っ白な顔で薄ら笑いを返して洗面所に戻った。 こうや…

ロマンチスト

一昨日の続きですが、ロマンかもしれないあの感覚について。 それは自分が何も知らないことを突きつける不安と、傍観者であることの楽観が混ざったもんだ。 少し振り返ればそんな気持ちには宇宙について考えなくてもよくなる。 例えば時間。 うーん、これは…

灼熱の輪

なんとも残念ながら私が住んでいる所は朝6時半頃から雨が降りだした。 なんてこったいとアパートの窓からふと外を見ると 近所の子どもたちが東の空を指差している! これは何か見えているだろうと思ってグラスを手に出てみたら 本当に雲の向こうに円弧が出た…

噂になっている

実家には本当にちょっとした庭がある。 冬の朝は大変賑やかだ。 まず、すずめが15羽くらい飛来する。 一心不乱に彼らが粟だか稗だかをついばんでいる所へひよどりがやって来る。 (食べるものが違うのにね) このひよどりさんは縁台にスタンバイしていて、 …

増やせ競技者人口

数少ない去年の日記に全豪オープンのことを書いていた。 なんかヒューイット戦でしみじみしていたようだが、 今年彼はロディック選手とあたっていて、それを見ながらやっぱり私はしみじみした。 このお二人は帽子取ったら誰か判らなそうだわ。 どうぞ怪我し…

痛みしか見えないから

今年はお正月早々子どもを産んだ。 とても得がたい経験だったけれども 今更妊娠生活の覚書を書く気は起きないし、 ここにこれから長く続く育児の記録を綴る気もない。 けれど出産の時にとても印象深い言葉があったのでそれを残しておく。 それは…私が陣痛促…